2018年04月01日
精油ものがたり2:ベルガモットFCF
こんにちは!いつもブログをご覧いただきありがとうございます。アロマ&ハーブ担当の関野朋子です。
新コラム「精油ものがたり」第2話目はベルガモットFCF。
私は、大学や企業などでアロマテラピー講習をさせていただく際、はじめに、受講者のみなさまがどんな香りが好きかお聞きするようにしています。
また、すでにアロマテラピーを実践されている方には、具体的に何の精油が好きですか? とお聞きします。
ベルガモットは、常に好きな香りの上位にランクインしています。もちろん私も大好きです。
ベルガモットは、ビターオレンジの仲間で、一説にはダイダイとレモンの交雑による突然変異ともいわれています。
イタリアをブーツの形に例えると、ちょうどつま先のあたりにカラブリアという半島があり、そこに住む人々はイタリア語とは異なる独自の言語を話しているそうです。ベルガモットはそこでしか育たない不思議なオレンジなのです。
他の柑橘類とは、精油成分にも違いがあり、リナロール、酢酸リナリルといった花のような芳香成分が多く含まれています。
そのフローラルなグリーンシトラスの香りは、17世紀にイタリアの理髪師がドイツのケルンで広め、後に「オーデコロン」と呼ばれるようになった水薬の原料となったことでも有名です。
アールグレイ紅茶の香り付けとしてもよく知られていますね。
医学領域では、1920年代よりイタリアの医師たちによって、ベルガモットの神経症への効果が研究され、1970年代には、世界初のうつ病への臨床例が報告されました。
さて、時代を超えて人々から愛されるベルガモットの精油ですが、注意点が1つあります。
それは「光毒性」。
個人差はあるようですが、皮膚に塗った後、日光を浴びると、日焼けを起こし、その後シミが残るというものです。
柑橘類の、特に未完熟のグリーンオレンジの果皮には、太陽の光を吸収するフロクマリン類という植物化学成分が蓄えられています。これは植物の都合ですので、ヒトが注意するしかありません。
ベルガモットFCFとは「フロクマリンフリー」、すなわち光毒性の成分を分別蒸留で取り除いた精油という意味です。
これなら日光を気にすることなく楽しめますね。
当店では、プロフェッショナル仕様のお得な精油を販売しています。
テスターでグリーン・シトラス・フローラルな香りをお試しください。
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